企画力の凄さ

「江戸東京博物館」と「東京都写真美術館」で幕末関連の企画展が相次いで開かれている。行ってみたらその企画力の凄さに圧倒されてしまった。裏を返せば、その企画展に要する資金の裏付=財源があることにもなるのだろうが、一見して、それはでもまず企画力(資料の収集力、展示の仕方〜流れや見せ方)の勝利に思えた。とりわけ「江戸東京博物館」で開かれている特別展「八重の桜」は、NHKとの共催ということもあり、展示されている史料の豊富さ、クオリティ等々、目を見張るばかりだ。京都守護職という難職を引き受けた松平容保が後に孝明天皇から下賜された「宸翰」と「御製」は、その文字の美しさも手伝って圧巻であったし、禁門の変のとき長州勢に焼かれた京都の町を描いた絵図や、新選組隊士島田魁が書き綴った日記など、幕末のシーンがリアルタイムで目の前に広がるような印象も味わえた。「観に行って、良かった」とはまさにこのことだ。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2012/03/index.html

http://syabi.com/contents/exhibition/index-1801.html

お薦めの「企画展」だ。

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