『紙兎ロペ』礼讃

仕事にでかける前、毎日ハマって観ているもの、次回(翌日)の放映作品をたのしみに待っているものが『紙兎ロペ』。フジテレビ(山形県では「さくらんぼテレビ」)「めざましテレビ」中に放映される超寸劇風のダイアローグだ。バラエティー芸人出まくり番組のわざとらしい《お騒ぎギャグ》よりずっと笑わせてくれる。オフィシャルのホームページにのっている紹介文には、次のようにある。

「2009年夏から全国のTOHOシネマズの幕間上映というスタイルで発表されたショートアニメーション作品。下町を舞台に、紙兎「ロペ」と紙リス「アキラ先輩」の2人が、映画館に行くまでの珍道中を描く。
シュールでゆる〜い会話による独特の世界観が人気を呼んでいる。」

まさしく、その「シュールでゆる〜い会話」が、なかなか滋味深い。理屈っぽくゴツゴツした長編の散文を、要素だけ取り出して良質のショートショートに書き換え、それをさらに「ロペ」と「アキラ先輩」の日常会話にまで昇華させた傑作と言ってよい。ただし、土・日に放映されないのが残念。永続を望む。

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