大八忌(妙法寺・観月庵)

仕事の都合で少し遅れ、妙法寺に着いたときには法要の読経も終わり、皆さんがぞろぞろ2階の会場の方へ移動しているタイミングだった。申し訳ないと思いつつ、遅ればせながらお参りだけはさせて頂き、急いで講演会場へ移動することと相成った。

6月18日は、戊辰戦争時、悲運にも観月庵前で自刃に追い込まれてしまった天童藩中老吉田大八の命日にほかならない。6年ほど前、我が家が吉田家と有縁である事を知り、以来、毎年足を運んでいる。織田氏が上州小幡(群馬県甘楽町)から高畠に国替えになった明和4年(1767)頃からの縁であるらしい。ちなみに織田氏が高畠からさらに天童に移ったのは天保元年(1830)であった。

大八忌では、毎年何らかのテーマを設けて、郷土史の研究家や専門家を招き、有意義な話しをしていただいていて、それが参加する者の楽しみの一つにもなっているようである。もちろん酒を酌み交わしながら集った者同士が語らい、近況を確認し合う場にもなっているのだろう。とてもいい雰囲気の空間だと思う。

上山から観月庵のある天童まで、車で駆けつけている小生としては、ノンアルコール・ビール1缶とウーロン茶を肴に(?)(こう書くともっともらしいが、実は下戸なのであります)、初物のさくらんぼ、そして次々に出てくる美味しい料理を楽しんで、満ち足りた気分に浸りながら帰宅したのだった。

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