小池春蔭メモ

昨日(9月28日)、公益財団法人上山城郷土資料館主催の「史跡巡り〜上山三十三観音(2-後期)」に参加し、二十二番札所の「中生居観音」〜三十三番札所「北町観音」、それに番外の「久保手村観音」と観て廻って、自分が上山のことについて何も知らないことを再認識することとなった。
そこで、ツアーの目的とは直接関係ないのだが、二十九番札所「小倉村観音」と三十一番札所「芦の口村観音」の二ヶ所で小池春蔭の揮毫による「竹駒宮」の石碑と「芦の口村観音」の扁額の存在をはじめて知り、つい嬉しくなってしまった。
小池春蔭(書家)といえば、金子与三郎の弟にあたる人物。上山城に所蔵されている何点かの掛軸(漢詩)、明治初期の習字教科書「小學習字臨本」(県立図書館所蔵)や月岡公園に建つ大きな「招魂碑」の書ではそこそこ知られているが、まだまだいろんなところに数多くの作品が残されているのかもしれない。

小池春蔭資料-県立図書館

芦の口村観音堂の扁額

小池春蔭-芦の口扁額 小池春蔭-芦の口扁額-拡大
小倉村観音境内に建つ竹駒宮の石碑
小池春蔭-竹駒宮 小池春蔭-竹駒宮-拡大

お天道様にも恵まれ、知ることの愉しさを存分に味わえた一日だった。史跡巡りに深みを与えてくださった解説の加藤和徳氏に感謝である。

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