白河城(小峰城)から宇都宮城址周辺へ

◎第1日目の散策◎【白河城(小峰城)】 「白河城御櫓絵図」やそれまでの発掘調査の成果などをもとに、平成3年、木造建築によって可能な限り忠実に復元したという本格的な城(三重櫓)です。この復元に際し、戊辰戦争の激戦地であった稲荷山の杉の大木を部材として使ったため、床板などにそのときの戦闘で撃ち込まれたいくつかの弾傷(弾痕)がみられます。実はこのお城、戊辰戦争の戦 …

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個人的な【告知】

う〜む。なんとなく図々しいと思いながら、お声がけ下さった関係機関への謝意と、やはり、やるからには一人でも多くの方に聞いて頂きたい気持ちで【告知】させて頂きます。ご参加頂けたら幸甚です。 ◎平成28年度 上山城歴史講座 第3回 演題:「清川八郎暗殺と金子与三郎」 講師:拙者 期日:7月9日(土) 時間:10:00~ 会場:上山城1階多目的ホール   参加費:入 …

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福島に世良修蔵を訪ねて

6月5日(日)、かねてより予定していた戊辰戦跡巡りを断行。今回は福島市内、奥羽鎭撫総督府下参謀・世良修蔵関連の地を巡ること。奥羽諸藩の和平に向けた会津救済のための嘆願書を無慈悲にも拒絶し、戦争へと舵を切らせた傲慢なイメージがつきまとう男=長州藩士世良修蔵。最初に向ったのは福島稲荷境内にある「世良修蔵霊神碑」(別名「世良修蔵の官修墳墓」)。これはもちろん新政府 …

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「養正館のひぐらし」書店に並びました!

取次店に配本をお願いしておりました「養正館のひぐらし」が書店に並びました! 写真は山形市七日町にある八文字屋本店の様子です。 どうぞよろしくお願い致します。 直接販売も承っておりますので、当該ホームページ【お問い合わせ】よりお申し付け下さい。

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南伸坊さんからのお便り

「養正館のひぐらし」の装丁をしてくださった南伸坊さんは、次のような感想を述べられております。 野口千明 さま きのう読み終わりました。 とってもおもしろかったです。 主人公の少年達が特段大活躍する というわけでもなく、 戦でめざましい勝利に湧くでもなく、 どんどん日々は過ぎていき 理不尽な運命や、 歴史の流れには抗いようもない。 そういう日々を周太郎や志津馬 …

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ついに刊行!『養正館のひぐらし』野口千明著

刊行が遅れておりましたが、ようやくこぎ着けました。天童藩校養正館に学ぶ少年たちの目線で描いた戊辰戦争をめぐる野口千明氏渾身の時代小説です。とりわけ天童藩にとって「庄内藩征討」は、いろいろな意味で熟考を強いてくるテーマです。野口氏独自の視点で書かれた物語をお楽しみ頂けたらと思います。 内容につきまして、松田哲夫氏の解説文「野口千明『養正館のひぐらし』に寄せて」 …

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西郷隆盛と菅実秀、そのミステリアスな美談。

戊辰戦争における新政府軍との戦いで一般論的に言えば負け知らずだった庄内藩も、秋田戦線を軸に戦況を最後まで有利に展開していたが、慶応4年(1868)9月26日、ついに奥羽越諸藩全体の動向とのかかわりの中でやむなく恭順降伏するに至る。しかしながら、庄内藩に対し新政府が行なった戦後処理は、会津藩に対する藩領の全面的な没収や斗南(現在の青森県むつ市)への転封という冷 …

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近刊案内『養正館のひぐらし』野口千明著

刊行が遅れていた時代小説、野口千明著『養正館のひぐらし』が、5月25日前後、いよいよ刊行の見通しとなりました。【四六判 糸かがり上製本 372頁 定価/1800円(税別) 装丁/南伸坊 解説/松田哲夫】 内容につきまして、松田哲夫氏の解説文「野口千明『養正館のひぐらし』に寄せて」から一部抜粋で掲載させて頂きます。 「天童藩を見舞った悲劇は戊辰戦争の一コマとし …

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いわずもがな、人間は変化する。

《恭順を拒んだ額兵隊隊長星恂太郎》 幕末期の仙台藩最精鋭部隊であった額兵隊の隊員たちは、赤と黒のリバーシブルで粋な軍服を身にまとっていたと伝えられている。星恂太郎というアニメの世界から飛び出してきたかのような名前の人物が、その部隊の隊長であった。星は天保11年(1840)、仙台東照宮六供の一戸・星道栄の長男として生まれている。頭角を顕したときは仙台藩内きって …

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鹿の肉は誰が運んだのか?

『土方歳三戊辰戦記』(田中真理+松本直子共著:新人物往来社/86〜87頁)に興味深い場面が記されているので紹介してみたい。各地を転戦してきた戦士たちが慶応4年(1868)9月3日仙台城に集結し、歴史的な軍議を迎える直前(8月下旬から9月2日まで)の状況が描かれている。 「錚々たる人物が集まったが陸路をやってきた人々はつまるところ逃げて来たのだから、いずれも戦 …

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