詩集

『赤塚豊子詩集』2017年版
2017年9月20日刊 A5判 116ページ 並製本無線綴じ 定価/1400円(税別)

既刊『アカツカトヨコ詩集』(永岡昭編集)は、病で夭折した著者(天童市生まれ)の仮名タイプライターでの詩作表現を原イメージとして保存することに主眼をおき、横組み、カタカナ表記による編集出版として上梓したが、このたび同じく永岡昭編集による2017年版『赤塚豊子詩集』を製作、40年ぶりの改訂となった。熟考の末、赤塚豊子が不自由な体のためやむなく仮名タイプライターを使用して表現した彼女の詩想とその作品が内包する意味を、よりいっそう言葉として明確にすべく、仮名、漢字まじり文の縦組み表記とする構想に帰着。仮名、漢字による表記は、表音文字としてのカタカナにくらべ数段具体的に意味をのせることができる表意文字としての特性を持つため、その表現力に賭けてみたいというのがその狙いとなった。

【赤塚豊子略歴】
昭和22年(1947)、天童市貫津生まれ。悲運にも生後1年で小児麻痺(ポリオ)に罹り、手足の自由を失う。のみならず発声機能にも麻痺が残った。このため就学できず、読み書きは祖父母やラジオから学んだ。(ラジオと新聞の番組表で字を憶えたとされる)18歳ころから、家族に聞き書きしてもらい詩を書く。22歳のときカナタイプライターを得て、自分の力で詩作を始める。昭和47年に25歳で亡くなるまで(1969年から1972年の間に)60数篇の詩を書いた。23歳のとき、カトリックの洗礼を受けている。


近江正人詩集『北の種子群』近江正人詩集『北の種子群』
2016年8月29日刊 A5判 148頁 定価/1,500円(税別)

今から二十五年程前、「北の鏃」という詩集を発行した折り、私の心に一つの問いが課題として残った。私にとって「北」とはどの地点なのかという漠然とした問いである。もちろん、全国でも豪雪の地として名高い、「雪国」と呼ばれる私の郷里新庄最上を率直に表現したつもりであった。が、どうしても自分の心に判然としないものがあった。あれから時が経ち、今ようやく一つの答えがある。
私にとって「北」とは、春を待ち望み、豪雪と闘いながらも心豊かに生きようとする郷里最上の地であり、たとえば未曽有の大災害や原発によって土地と暮らしを奪われながら必死で復興を目指す東北全体を指すものであったと。もっと掘り下げるなら、平和で幸福な暮らしを求めながら、その生活の極北に置かれているこの地球という星の人々、この詩集作成中に大地震に襲われた熊本の断層帯の人々も含めて、理不尽にも災害や戦禍によって土地と暮らしを奪われながらもけんめいに立ち上がろうとしているすべての人々の、心の位置を示す象徴ではなかったかと。
ことほど大げさなものではないが、この詩集「北の種子群」は郷里の先達詩人の詩想を受け継ぎながら、東北に生きる者の感慨を、いわゆる「北」に生きる人の想いに重ねて表現しようとしたものです。厳しい現実と未来であっても、共に「北」に住まう人たちの生活に寄り添い、ささやかでも一粒の言の葉が希望の種子に変わればと願うものです。(著者「あとがき」より)


はるかなる宇宙の片隅の風そよぐ大地での草野球万里小路譲詩集『はるかなる宇宙の片隅の風そよぐ大地での草野球 スヌーピーとチャーリー・ブラウンとその仲間たち 108 Collected Poems on Peanuts』
2015年5月5日刊 B6判 136頁 定価:1,200円(税別)

チャールズ・シュルツ氏の『ピーナッツ』に惹かれたのは、四半世紀も前のこと。ペーパーバックの原書の数頁を高校の英語の授業でウォーミングアップ教材として扱ったことがきっかけであった。気楽で肩肘張らない学習であったせいか、それとも奇想天外な発話の数々に魅せられてか、それとも単にスヌーピーがキュートなせいか、生徒には好評であった。回を重ねるにつれ、日常生活にありながらも奇抜な世界を展開する会話文は調子がよく、コミカルでありながら格調があるのはなぜかと考えていた。発せられる台詞に不思議な魅力があるのである。犬や鳥(Ⅰの章)と子どもたち(Ⅱ~Ⅳの章)しか登場しない漫画であるが、内容は子どもだましのものではない。滑稽でユーモアを醸しつつ開かれゆく深遠な哲理は、高校生にすら十分に理解できていたとは言い難い。いや、私にすら十分に理解できていたとも言えまい。それはなぜだろうと考えているうちに、4行4連の詩ができあがっていった。思えば不思議な時間を享受させていただいたものである。(「あとがき」より)


佐々木悠二詩集「詩的生活のすすめ」佐々木悠二詩集『詩的生活のすすめ』
2014.9.4
B6判/100頁 並製本 定価/1,200円[税別]

日常と非日常、現実とイメージのはざ間で、人はいつも普段の生活に満足しない生き物だ。今の生活から抜け出して裏側にある別の生活を覗いてみたい、こうしている隙に目に見えない扉が開いて別の日常がちらちら顔を出す。イメージの迷路に迷い込んでしまっているのだ。詩を書きたくなるのはいつもこういう時だ。理屈でない感性の世界、自分でないもう一人の自分、思いでや経験のもっと先にあるもの、きっとそれが詩の世界だと漠然とではあるが思っている。日常人が詩人になるのは、心が身体から遊離して自由に解き放たれ、気にいったイメージに出会ったり気の利いた言葉で愉しんだりしているときだ。今日も詩的生活がいい。(「はじめに」より)


尾崎まりえ詩集『アリスのとき』尾崎まりえ詩集『アリスのとき』
2014.5.1
A5判/110頁 定価/2,000円[税別]
表紙画・イラストレーション/菊地敏明  C.G.および装幀/岩井哲

2007年から2年間休筆したものの、諸先輩がたの温かい励ましを支えに、詩作を続けてまいりました。こうして、50代最後の年に、はじめて詩集を上梓できましたことは、望外の幸せです。ありがとうございました。ここに集めた作品は、『山形詩人』『てん』『表象』『言の葉倶楽部』『言の葉倶楽部Ⅱ』『やましん詩壇』に発表したものを基にしております。(著者「あとがき」より)


奥山美代子詩集『曼陀羅の月』奥山美代子詩集『曼陀羅の月』
2013.5.31
装丁/岩井哲 A5判/142頁 定価 /2,000円[税別]

詩を書き始めて五十年になります。その間自分に納得のいく詩が書けるようになったら詩集をと常々考えていました。が待てど暮せどその時は来ず、それどころか気付いたら逆に全く詩が書けなくなっていました。淋しいの一言です。そこでまだ少し躰に詩の香りが残っている間にと、今まで書いた詩をまとめてみようと思い、どうにかここまでたどり着いた次第です。
(著者「あとがき」より)


いとう柚子詩集『月のじかん』
(2011年度山形市芸術文化協会賞/山形県詩人会賞ダブル受賞)
2011.12.20
A5判変形 100頁 定価/2,000円[税別]


万里小路譲詩集『マルティバース』
2009.6.6
B6判 186頁 定価/2,000円[税別]


島村圭一詩集『ぞさえまま』
(2007年度山形県詩人会賞)
2007.3.15
A5判 108頁 定価/1,500円[税別]


本郷和枝詩集『パリ直行便』
2005.5
A5判 112頁[非売品]


松田達男詩集『ノスタルジー』
2005.3
A5判 116頁 定価/1,700円[税別]


佐々木悠二詩集『美的生活のすすめ』
2004.9
A5判変形 124頁[非売品]


近江正人詩集『地上の銀河』
2003.6
A5判 110頁 定価/2,000円[税別]


芝春也詩集『言楽二重奏』
2001.10
A5判 94頁 定価/1,600円[税別]


高啓詩集『母のない子は日に一度死ぬ』
(2002年度山形県詩人会賞受賞)
2001.9
A5判変形 96頁 定価/1,600円[税別]


いとう柚子詩集『樹の声』
2001.5
A5判 92頁 定価/1,800円[税別]


福岡俊一詩集『阿修羅の掌』
2000.1
B6判変形 176頁[非売品]


近江正人詩集『樹の歩み』
1999.3
A5判 128頁 定価/2,500円[税別]


大場義宏詩集『アウシュヴィッツのポプラ』
1998.11
A5判変形 128頁 定価/2,500円[税別]


佐々木悠二詩集『ある晴れた朝、猫にせかされて旅に出る』
1996.8
A5判 72頁 定価/1,500円[税別]


叶内妙子詩集『ぱっぱ、ぱっぱ』
1996.5
A5判 56頁 定価/1,300円[税別]


高橋英司詩集『一日の終わり』
1995.8
A5判 84頁 定価/2,000円[税別]


安達敏史詩集『月のひかり 夜のしずく』
1993.8
A5判変形 70頁 定価/1,500円[税別]


大場義宏詩集『言葉の森林浴』
1993.5
A5判変形 96頁 定価/2,000円[税別]


光山静枝詩集『息も絶えだえな』
1992.12
A5判 48頁 定価/2,000円[税別]


大武芳子詩集『ガラスの蛇』
1989.11
A5判変形 142頁 定価/1,300円[税別]


佐々木悠二詩集『今日もハンバーガーはどの店も同じ味』
1988.7
A5判 84頁 定価/1,200円[税別]


木村迪夫詩集『えれじい』
1987.8
A5判 84頁 定価/1,200円[税別]


大場義宏詩集『腐っている詩』
1987.4
A5判変形 80頁 定価/1,200円[税別]


大場義宏詩集『ハンスよ』
1986.2
A5判 112頁 定価/1,500円[税別]


木村迪夫詩集『詩信・村の幻へ』
(日本農民文学賞受賞)
1986.11
A5判変形 136頁 定価/1,500円[税別]


岩井哲詩集『夕憬転位』
1986.3
B6判 40頁 定価/600円[税別]


安彦賢一詩集『風の詩』
1986.2
A5判 60頁 定価/1,000円[税別]


伊藤賢二詩集『モアレ』
1985.3
B6判 56頁 定価/1,000円[税別]


佐々木悠二詩集『白い稜線』『だから街づくりに参加しよう』
1984.1
A5判 40頁 2冊セット 定価/1,000円[税別]


細矢利三郎詩集『透明指向』
1980.6
A5判 44頁 定価/1,200円[税別]

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