パソコンとソフト

最初にさわったパソコンは知人から譲り受けた Macintosh Plusというアップルコンピュータだった。モニター画面は9インチ、しかも表示はたしか白黒2値だったはずだ。「世界一高い玩具」とまで揶揄されていたシロモノだ。譲り受けたのは中古だったが、それを新品で買えば現在のそこそこの能力をもったパソコン4台分くらいの値段だったと記憶している。今から23年ほど前 …

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モンテ開幕戦、勝点ゼロ

2013年、J2リーグがやっと開幕した。とはいっても山形はまだ真冬である。モンテディオ山形の対戦相手はオレンジパワーの愛媛FC。キックオフから10分くらいまではスカパー画像で観戦している印象で言えば、かなり攻撃的なモンテディオ山形のペースだった。しかし、前半終了間際の45分、愛媛FC・トミッチ選手のゴール前での絶妙なヒールキックにやられ失点。 早い時間帯にな …

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吉田寅之助・異聞 2

薩摩・長州の世になった日本=明治国家(新政府)のその後の歩みを概観すると、長州閥の支配する帝国陸軍を中軸として、朝鮮半島から満州を侵略し、カムチャッカから南方に至る広大なエリアに軍事進出して、ついにはポツダム宣言の受諾にまで至り、ある意味、いったん国家を滅ぼしたという紛れもない事実がみえてくる。 その道筋はほかでもない、「北海道を開拓し、カムチャッカからオホ …

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「まち塾」通信−5 3月追加企画

3月16日に予定している新関昭男氏の講座「《上山》という地名について」に加えて、3月開催の企画として、下記の通り、もう1講座追加となりましたのでお知らせ致します。 期 日:3月23日(土)午後7:00~ テーマ:「啓翁桜と[floRe:ふらり]について」 講 師:山口 大氏(啓翁桜等、切花農家) 資料代:300円 探究心旺盛な青年切花農家。花農家と花屋、フラ …

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「金曜寅さん」小感

毎週金曜、夜7時から、‘WOWOWシネマ’で「金曜寅さん」と題し、「男はつらいよ」シリーズの全作品を放映し続けている。それぞれの作品が、リアルタイムで映画館上映されているときには、まったく観たいとも思わなかったが、それなのに今観るとそれがなかなかいい。とりわけ、寅次郎がモノローグ風に、かつドラマチックに情景を語ってみせる定番のシーンは秀逸だ。語られている人や …

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人物像の〈虚〉と〈実〉

今月末に刊行される「やまがた街角」春号(通巻第64号/八文字屋書店発行)に、片桐繁雄氏が「最上義光の人間像」と題して「〜書かれてきた《虚像》と史料から見えてくる《実像》〜」という興味深い論考を寄せてくださった。ぜひ手に取ってお読みいただきたいが、片桐氏がその稿を書く動機となったもののひとつに、学問研究に関するモラルの問題が底流しているように思えてならない。例 …

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「まち塾」通信−4 4月の企画

4月の「まち塾」の企画が決まりました。  期 日:4月13日(土)午後7時より  講 師:冨士重人氏(「旅館・彩花亭時代屋」オーナー)  テーマ:「かみのやま温泉・開湯555年にあたって」 史実としては、月秀上人のことも含めて、まだまだ調査研究が必要な「かみのやま温泉の起源」ですが、当市としては今年を「開湯555年」として、さまざまな記念行事の企画をすすめて …

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吉田寅之助・異聞、など

原田伊織著『明治維新という過ち』(毎日ワンズ刊)は、まったく新しい維新史の視座を提起している一書である。全編衝撃的な論考なのだが、なかでも「吉田松陰というウソ」には驚かされる。これまで常識であるかのように思い込んできた「吉田松陰像」は、実は明治になってから山縣有朋(狂介)が創作した物語=虚像だというのである。 まず、史実として「松下村塾」は「吉田松陰」が作っ …

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血は大義より重し

奥羽越列藩同盟を突然離脱し、新政府軍側についた久保田藩(秋田藩)討伐に向かった同盟軍(仙台・米沢・山形・天童・上山・新庄)。しかし、慶応4年(1868)7月11日の未明、その同盟軍にさらなる悲劇が襲いかかる。及位(現在の真室川町旧及位/のぞき)において、同盟の一員であった新庄藩の軍が一転、新政府軍に内応、同盟軍を追撃することとなる。北は秋田軍、南は新庄軍に不 …

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バーゲンブック。

八木書店から届く「新本バーゲンブック」の目録を眺めるのは楽しい。だが、想像するに、きっと出版社にとっては辛い状況なのだろう。新本が定価の半値前後、本によっては3分の1近いものもリストアップされている。以前『北越戊辰戦争史料集』(稲川明雄編/新人物往来社)を半値以下で購入し、味をしめた。そしてこのたびは、「言語にとって美とはなにか」「共同幻想論」「心的現象論序 …

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