勝点3はやはりいい

 駐車場から出るときの運転マナーというか雰囲気がまるでちがう。負け試合の時は皆エゴっぽくなるのだが、昨夜のような勝ゲームの時は「譲り合いの精神」がみなぎり、スムーズだ。
 辛勝とはいえ、けっこう体をはった印象が強く、走ってもいたし、まあ満足。徳島ヴォルティスを率いる小林監督のサッカーは、パスをつなぐシーンもあったが、どちらかというと長身のドウグラスに遠目からボールを入れ、そのポストプレイから展開するやり方だったが、ミスも多く、放ったシュートは山形より多い14本だったにもかかわらず、枠外にそれるミドルが多く、山形を脅かすシーンもそんなにはなかった。一方モンテディオ山形も、ほどよくチャンスはつくるものの、なかなか前線で思うようにボールをコントロールさせてもらえず、なんとかシュートは撃つものの無得点が続いた。しかし後半13分、遠くてよく見えなかったが、右サイドから小林亮がペナルティエリア深くボールを運び、みずからシュート、それが待に待ったゴールとなった。スタジアムのファンは総立ち。奥野僚右監督が試合後の会見でいみじくもコメントしたように、「〈県民応援デー〉ということで、県民の皆様とともに歩むモンテディオ山形というものを、本当に注目されるなかで『こういうチームなんだよ』と伝えたい部分を表現でき」、そして「自分たちがブロックをつくったなかで奪って、相手の隙を突くという戦い方、それも全員が意思統一をしたうえで、最後の終了のホイッスルがなるまで粘り強くピッチで表現できた」ゲームだった。ホームでの勝点3はやはりいい。

go top