スタジアムにて

 第26節、対松本山雅FC戦(NDソフトスタジアム山形)を観戦してきたが、今回はゲームにはふれない。
 ずっと気になっていたことがある。サッカー観戦を始めた10年以上も前からずっとだ。ご存知のとおりスタジアムには小・中学校の児童たちもたくさん詰めかけている。キックオフ前のグラウンドでは両チームの選手がウォーミングアップをかねて最終調整をする。そして時間が経過し場内アナウンスがある。

 「選手の皆さんはグラウンド内での練習を終了してください」

 と。問題はこれだ。2回繰り返されるこのアナウンスに対し選手たちはまったく応じる気配をみせない。私たち大人は子どもたちに常日頃「言うことをききなさい」「言われたらすぐ行動しなさい」と口やかましく教えている。それなのに、子どもたちの憧れのアスリートたちが、ひとの言うことをまったく無視しそれが当たり前でもあるかのような光景がゲーム開催のたびに繰り広げられているのである。
 「何もかたいこと言う必要もないだろう」という問題ではない。もっとウォーミングアップの時間が必要ならその時間を延長して確保すればいいわけで。あのだらしなさが子どもたちに及ぼす影響は大なのだ。語らせたら次から次へと言い訳が飛んできそうだが、アナウンスがあったら即それに応じるのが、夢を売るショービジネスの運営上の守るべきゲーム以前の大切なルールだろう。あのままでは子どもたちにしめしがつくまい。
 もちろんモンテディオ山形の選手だけではない。すべてのスタジアム内で繰り広げられていることだ。だからこそモンテディオ山形の選手たちには、率先して、すばらしいスタジアム運営を実現して欲しいのだ。Jリーグ全体の当たり前だが新たな慣例になるように!

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