金子与三郎と吉田大八の「闇夜汁」

幕末の上山藩士金子与三郎と天童藩士吉田大八は若い頃より仲がよく、一緒に鍋をつっつきながら酒を酌み交わし時勢を語り合っていたという。ご存知の通り、両者は晩年にともにそれぞれの藩の家老に抜擢されたものの、無念の最期を遂げている。

その鍋は資料によると「闇夜汁」とよばれていたそうである。金子の屋敷のすぐ西側をながれる小川からとったフナ、ナマズ、その他下手物もふくめたさまざまなものが食材だったとか。部屋の明かりを消してどんどん鍋に入れ、おおいに盛り上がったというのだ。お互い、藩の重臣でもあったわけで、このエピソードから上山市と天童市を結んだ「闇夜汁」イベントを考案してみてはいかがだろうか。伝記には誇張や粉飾もあるのだろうが、史実であった可能性が高いようだし、町おこしイベントとしては願ってもない素材のように思えるのだが・・・。もちろん下手物うんぬんでは一般化できないので、いろいろメニュー的に熟考する必要があるのは当然でしょうけど・・・。

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