モンテ、復調?

第29節(8月18日)、対ヴィッセル神戸戦(NDソフトスタジアム)のキックオフ前、コアなサポーターたちによって、フロント・監督・コーチ退陣要求の横断幕まで出されたモンテディオ山形。その神戸戦を勝利し、7試合負けなし、直近では2連勝中だ。

J1昇格の為のプレイオフ圏内まであと勝点で5。ようやく望みをつなげるところまで這い上がって来た。運動量が増え、攻守のバランスも徐々によくなって来ているようにみえる。《監督やめろ!》という声も多いようだが、わたしは奥野監督の目指しているサッカーが好きなので、仮に今シーズン昇格を逃したとしても次期も継続して欲しいと願っている。J1でも戦えるサッカーを目指していることがわかるからだ。ちょっと調子を崩すと《監督やめろ!》の声が沸き出してくるのは常だが、サッカーの面白さは勝ち負けだけではあるまい。観戦者としては常に勝ちゲームを観たいと思うのは当然だが、負けるとすぐ《監督やめろ!》はないだろうと思う。比喩的にいうと、一本のシュートがクロスバーを叩くか、ゴールネットを揺らすかの違いで、現在の位置がある。トラップをミスして相手の攻撃の起点にされてしまうか、すばらしいトラップから余裕を持ったラストパスでゴールをアシストするかで勝敗は変わる。それもまたサッカーの醍醐味だろうと考えている。監督の責任で敗北したと断言できるゲームなど一つもないのである。

残り10ゲーム。走りまくって、J1昇格への望みを持ち続けて欲しいと願っている。

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