宮城県図書館の魅力

調べものの必要から初めて宮城県図書館に行ってきた。泉インターひとつ手前のETC専用出口からすぐの丘陵地帯にあり、いろんな意味で贅沢な、あたかも森に囲まれた憩いの空間といってもいい魅力的な施設であった。

目的の調査においても、カウンターにおける相談、資料の照会、類似あるいは関連資料の紹介と、いずれにおいても親切であった。文献資料はもちろん、マイクロフィルムに収められた資料の閲覧に対しても素早くセットしてくださり、利用についてのストレスを感じさせる要素はほとんどなかったように思う。

そればかりではない。図書館といえど「図書」の充実だけを目的化して設計されているわけではなく、さまざまな要素が複合的に構築されている。そして所々に外壁として使われている大きなガラス越しに見えてくるロケーションのせいだろうか、安らげる空間ともなっていて、一日いても飽きずに何かしら愉しめる場所でもある。

山形県立図書館にも喫茶スペースはあるが、ここ宮城県図書館にはけっこう広いレストランも備わっている。食事のためいちいち館外に出る必要は無く、よりいっそう調査や読書に集中できるし…。斬新なデザインの空間として際立つばかりではなく、利用者の利便を考え抜いたすばらしい宮城県図書館という印象だ。

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