追悼・ジャック・ブルース

yjimage「ジャック・ブルース氏(英ロックバンド・クリームのメンバー)25日、長い闘病生活の末、英東部サフォークの自宅で死去。71歳。王立スコットランド音楽演劇アカデミーでチェロと作曲を学ぶが、ジャズ演奏を禁じられたため退学。1966年にクリームをエリック・クラプトンらと結成し、ボーカルやベースなどを担当、作曲も手掛けた。1968年の解散までに世界でのアルバム売り上げは約3千5百万枚に及んだ。」(ロンドンAFP時事)。

そんな年齢だったんだなぁ、これが最初にぼんやりと思ったことだった。今朝飛び込んできたニュースである。高校時代夢中になった「クリーム」のベーシスト。ギタリストのエリック・クラプトンがジョン・メイオールと結成したヤードバーズ。そしてさらにブルース・ブレーカーズに進化し、その後まったく新しいコンセプトのもとつくったきわめて斬新なバンドが「クリーム」であった。ブルースを基調としたハードロックバンドの先駆けで、奏でるサウンドはあたかも三人の格闘技のようであった。ギター:エリック・クラプトン、ベース:ジャック・ブルース、ドラムス:ジンジャー・ベーカーのトリオである。それまで聴いたことの無いサウンドに魅せられ、当時やっていた自分たちの稚拙なロックバンドで無謀にもコピーしようと試みたが、独特の歪んだ音色が出ず、諦めた記憶がある。あとで、それはいろんなアタッチメントによって変換された特殊な音だということがわかった。ディストーション(当時はファズ・マスターと呼ばれていた)やワウワウの巧みな操作で、酔いしれたものだ。ジャック・ブルースのベースはドライブ感抜群で、憧れたものだった。心よりご冥福をお祈りする。

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