珍しい!輪王寺宮についての講演があった!

〈演題〉奧羽越列藩同盟と輪王寺宮の生涯
〈講師〉木村紀夫氏
〈期日〉2021年1月30日(土)
〈会場〉仙岳院
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奥羽越31藩による同盟(奧羽越列藩同盟)は、
1868年(慶応4)6月、輪王寺宮公現法親王を東武皇帝として迎え、
北方政権(東日本政権の呼称もあり)の樹立を宣言。
元号を大政(延壽説あり)とした。
これはニューヨークタイムズでも報じられ、
また1919年(大正8)藤嶋書店より刊行された『大館戊辰戦史』をみると、
どうも史実であったようだ。
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戊辰戦争において、1868年(慶応4)7月4日、奥羽越列藩同盟を突如離反した秋田藩を征討すべく、
南部(盛岡)藩は8月、秋田藩に対し宣戦を布達、すかさず出陣し藩境を越えた。
そしていっとき大館城を攻略する勢いであった。
時の南部藩軍総督は主席家老・楢山佐渡。
そして大館を攻略。
その後、楢山佐渡は周辺地域の肝煎たちを集め、
元号が慶応から延壽に変わった旨、さらに年貢の減免措置等について宣した。
要約するとこのような記述である。
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戊辰戦争研究家である仙台在住の木村紀夫氏が
輪王寺宮の数奇な生涯を中心に、
当時の状況について1時間30分の講演。
会場は、当時輪王寺宮が御座所としていた仙岳院(仙台)。
この意味はかなり大きいと思われた。
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会場の仙岳院には輪王寺宮から下賜された品が展示され、
小生も初めて目にすることができ、幸運であった。

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