マルコの蔵

金山町役場のすぐ近くに、素敵な街角交流施設「マルコの蔵」がある。西蔵と東蔵の二棟が広場を包むように建ち、景観的にも実にすばらしい。周辺には大きな堰が流れ、ロケーションも抜群だ。その西蔵において筆者の好きな作家・永山一郎の展示会が開催されているという情報を得、さっそく出掛けて来た。 会場内の展示も、驚いた。素人にはできないレベルの高い展示で、きっとディレクター …

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ある報道記事から…

大事なのは《政治思想》ではなく《倫理》。しみじみとそう思う。謙虚な気持ちで下に引用したある報道記事に目を通してみてほしい。どんな政治的プロパガンダよりも考えさせられる静かなメッセージだ。単なる理想主義的な甘いことばでもない。表現はいたって平明だが、知性に裏打ちされたゆるぎない信念からあぶり出されているようなことばだ。小生にはそう響く。 * 〈戦争は、防衛を名 …

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「語られなかった《幕末》」於:浄光寺

浄土宗湯出山浄光寺(上山市軽井沢)において「語られなかった《幕末》」と題して、7月22日・23日の両日、お話しさせて頂きます。両日とも朝の7時からおよそ1時間ほどの予定となります。ご住職様にお尋ねしたところ、どなたでも自由に参加して頂いて構いませんということでした。参加料も無料とのこと。 ◎プログラム紹介◎ 【7月22日】=「小栗忠順について」/武力倒幕に勝 …

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2冊の「維新本」

隠れた名著がどんどん復刻されているようです。 その傾向の背景を考えると、これまでの「維新史」は怪しい歴史記述が含まれた「官許・明治維新史」だったということが次第に明らかになりつつあり、それに異議を唱える新しい視座や史観が徐々に市民権を得て来ていることを意味しているように思えます。つまり、先人たちの地道な研究=労苦が、ようやく陽のあたるところまで顔を出し始めて …

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『るろうに剣心』全編を観る

残念ながら劇場ではなかったが、茶の間のテレビ(WOWOW)でシリーズ3作品をやっと観ることが出来た。和月伸宏による日本の漫画『るろうに剣心〜明治剣客浪漫譚』を原作とした日本の実写映画シリーズ。    主演・佐藤健。監督は大友啓史。製作・配給はワーナー・ブラザース映画。 第1作は「東京編」。第2作『京都大火編』、第3作『伝説の最期編』。             …

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いくらなんでも…

誰でも、頭の中では「独裁専制政治」「報道規制」「表現の自由の弾圧」をあってはならないこととしてイメージし、とっくに理解もしているはずなのです。だけど、自分の言っていることや、やっていることが、実質的にそんな内容だとしても、「自分のやっていることはそうじゃない、あなたたちとは違って、もっと崇高な理念から提言している」と思ってしまいがちなのです。というより、それ …

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『教育の森通信〜届け、教室へ』渡部泰山著 近日刊行!

『教育の森通信〜届け、教室へ』渡部泰山著を間もなく刊行します。 「山形新聞」に3年にわたり連載し好評を博した教育論「届け、教室へ」を軸に、氏の教育論を集成するものです。平易なことばで綴られた、だれもが学校や家庭において日常的に経験する場面から、教育のあるべき姿を構想するわかりやすい好著です。著者の渡部泰山氏は、県の教育次長や山形県立東高等学校長などを歴任、現 …

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ピンチ・ヒッター岩井、背番号なし

今年の「吉田大八忌」(6月18日:天童市/観月庵にて開催)における講話の予定は、本間勝喜氏による「幕領の庄内藩預り地」と「2万3千俵」の問題ということで、庄内藩が「朝敵」にされた理由とその謎を解くものになる予定でした。しかし本間氏の家庭の事情により、実現が難しくになってしまいました。(興味津々でしたのでほんとうに残念!)代わりの講師の方をさがす時間的な余裕も …

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景色の対比幻想

NHK BSー2で放映している「岩合光昭の世界ネコ歩き」シリーズをみていて、ふと思った。あの画面全体に流れる穏やかな時間、そして愛しき猫たちが闊歩する何事も起こらない空間。これらってもしかしたら私たち人間の至福の日常性を表現している暗喩なんじゃないだろうか。味わい深いナレーションもふくめて大好きな番組のひとつである。 その独特の時間がながれる映像にオーバーラ …

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少ない上山藩軍の情報

賊軍(謂れのない蔑称!)として戊辰戦争を戦った上山藩軍の資料は、現在ほとんど残っていない。軍服はおろか、戦陣で綴られたであろう日記や報告書なども残存している話を聞いたことがない。敗色濃厚な流れを察知したとき、軍は敵に見られてはまずい資料を何よりも先に焼却処分してしまうからなのだろうか。 このたび「上山小銃大砲隊」の木村慎也氏より貴重な資料を提供していただいた …

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