赤報隊メモ・補

 クーデターと言ってよい「王政復古」の失敗のあと、西郷隆盛の命令で、旧幕府勢力を挑発するための江戸市中撹乱策動に利用され(薩摩藩邸焼き討ち事件を誘発)、その後「偽官軍」として処断された「赤報隊」。その組織概要について調べたとき、1番隊=相楽総三グループ、2番隊=御陵衛士グループというように、そこまではそれなりに納得出来たのだが、3番隊の構成メンバーがどうして …

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郷土の歴史について

 戊辰戦跡を巡って長岡市と小千谷市に行ってきた。驚いたことに、長岡市内には「河井継之助記念館」のみならず「北越戊辰戦争伝承館」という立派な施設があり、そこでは、ジオラマ上で長岡城攻防戦の全貌を音声入りで学習出来るようになっていた。そのほかにも、市内にはさまざまな碑や史跡があり、それぞれに標識や表示板も完備し、訪ねる者は不満を感じることなく巡回出来るようになっ …

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詩人とポエジーと読者

 詩を書く人を詩人という。それは言わずもがなのことだ。だがそれに加えて、わたしは、詩を読む人も詩人なのではないかと思っている。では、詩を書いている人は〈何を〉表現しようとして詩を書いているのだろう。また、詩を読もうとする人は〈何を〉受け取ろうとして詩集のページをめくるのだろう。もちろん十人十色であることは分かり切っている。  正直に印象を記せば、そのような純 …

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最近の「幕末維新」本

 『明治維新という過ち』原田伊織著、『「朝敵」たちの幕末維新』新人物往来社編が相次いで刊行され、これまで定説化されてきた薩長史観による歴史記述の内容が積極的に再検討され始めている観がある。もちろんこれまでも数多く「敗者」の視点から書かれた幕末維新論はあったが、それらは部分的な修正作業にとどまっている印象にあった。が、正史自体を根底から書き直そういう意欲によっ …

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何でだろう?

 スカパーで「甲府VS湘南」をチラっと観たあと、「モンテディオ山形VSFC岐阜」をじっくり観戦。何が違うんだろう? 「甲府VS湘南」を観ていた時に感じた緊迫感や躍動感が、わがモンテディオのゲームから感じられないのだ。もちろん得点の匂いもしない! この感触はどこからやってくるのだろう? そして結局ゲームはスコアレスドロー。重症だなぁ。残り4試合、ファンが納得す …

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映画「賊にはあらず」

連休の一日、白石城周辺を散策してきた。こじんまりとしていたが正真正銘復元された城で、当時の面影を今に伝える貴重な建造物である。さすがに片倉小十郎の土地らしくそちこちに「小十郎」と染め抜かれた幟が風になびいているのが目につく。そして近くには堰があり、清らかな水の流れのなかで金魚草が気持ちよさそうに揺れているのが見えた。また、その傍には、片倉家中の武家屋敷も一軒 …

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批評と中傷のちがい

 批評は自己責任において自由に表現されてしかるべきものだ。ただし、書き手の意識し得ない所で、そのことによって傷ついたり、思い悩んだりする人が生まれるとすれば、批評的言語でさえいつでもひとつの暴力になり得る。ありとあらゆる配慮をもってするのが批評ということになろう。もちろん、批評は作品自体に向かって放たれる言語で、人格を攻撃するものでない以上、批評的言語の抑圧 …

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来年の大河ドラマ

 「八重の桜」。はたしてどんなドラマになるものか。「龍馬伝」の、時代背景に対する作りの薄っぺらさにはとてもがっかりしたものだが、今度のテーマはその時以上に難しいだろうと思われる。なにせ、朝敵とされ、賊軍の女性兵士として生き延び、その後新時代をも生きぬいた女性を描くわけだから。会津藩が朝敵としておとしめられていく背景・プロセスの描き方によって、このドラマの作品 …

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墓参りと〈無縁仏〉

午前中、間断なく小雨が降っていたが、菩提寺である浄光寺へ彼岸の墓参りに行って来た。天候具合、時間帯のせいもあってか、さすがにあまり人影はなかった。自家の墓、親戚の墓の数カ所を廻り、最後に、〈無縁仏〉を一カ所に集めたエリアに移されてしまっている「山村求馬(弘章)」の墓をお参りし、帰って来た。 「山村求馬(弘章)」は、幕末の慶応四年(1868)七月、戊辰戦争にお …

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残り8ゲーム

 勝てない状態が続いているモンテディオ山形なのだが、とくに失点の仕方が気になる。虚をつかれるようにフリーで蹴り込まれるシーンが多い印象だ。前節の京都サンガFC戦の前半ロスタイムの失点は絵に描いたような象徴的なものだった。  気持ちを切り替えて、最終節まで果敢に戦い、優勝でJ1昇格を果たして欲しいものである。     9月23日(日)    16:00   ザ …

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