〈関宿〉会談のこと

◆奥羽戦争は回避寸前まで辿り着いていた! 羽州街道七ヶ宿に〈関宿〉や〈湯ノ原〉といった戊辰戦争関連資料に頻繁にその名が出てくる旧宿駅がある。戦争への流れが差し迫ってきた時、奥羽諸藩が会津を救済する為に会議を開いたところだ。関宿本陣・渡辺丁七邸を会場に、仙台藩、米沢藩、二本松藩、相馬藩、そして会津藩の家老たちが集い、いわれのない「朝敵」の汚名に苦しむ会津を救済 …

続きを読む>

さようなら神話たち

二宮尊徳の名を知らない人は稀だが、彼がどんな人物だったかを知っている人も少ない。少年の頃学校の庭でみた奇妙な彼の像を想い出して、いまそこにコッケイさを感じない人はさらに少ない。あいまいにぼくらの前に存在していて、あいまいに忘れ去られようとしているのが二宮尊徳である。 学校の庭に据えられた程の人物。校庭に、ある意図のもとに据え置いた蔭の人物とその時代。これらは …

続きを読む>

まち塾:10月・11月のご案内

10月19日 「上山藩鼓笛楽について」 講 師:石山 孝太氏 場 所:月岡神社内 月岡会館 11月 9日 「にんげん茂吉の素顔」 講 師:鎌上 純子氏 場 所:成蹊学習塾 どなたでも参加できますので、どうぞいらしてください。 資料代300円です。 お問合せお申込みは 023-673-2232(成蹊学習塾:棚井)

続きを読む>

モンテ、復調?

第29節(8月18日)、対ヴィッセル神戸戦(NDソフトスタジアム)のキックオフ前、コアなサポーターたちによって、フロント・監督・コーチ退陣要求の横断幕まで出されたモンテディオ山形。その神戸戦を勝利し、7試合負けなし、直近では2連勝中だ。 第31節vs.カターレ富山(2013.8.25) 第32節vs.水戸ホーリーホック(2013.9.1) J1昇格の為のプレ …

続きを読む>

日本語って難しい。

安倍晋三首相の肖像がドンとあり、右側に「日本を、取り戻す。」のシンプルなコピーがスローガンとして配置されている(気がついたのだが、この自民党のポスターにはいくつかのバージョンがあるようで、コピーを下に配置したデザインが最新のもののようだ)。何気なくみていれば普通の政党の宣伝ポスターである。しかし、よく考えてみると「日本を、取り戻す。」の意味がわからない。 現 …

続きを読む>

ちょっとした、重大なる契機

慶応4年(1868)1月17日、新政府より「仙台一手にて会津を討伐せよ」との勅命を受けた仙台城内は、「討会是非論」をめぐって侃々諤々激論が交わされていた。 そもそも、この「仙台一手にて」という命令は、京における仙台藩士坂本大炊(おおい)の、「会津如きは仙台一藩にて征討可能」という大言壮語から始まったとされている。坂本大炊は仙台藩内でも勤皇派と目されていた人物 …

続きを読む>

不思議な古文書

第4回 上山城 市民大学「古文書講座Ⅱ」 期日:8月10日(土) テーマ:「上山に伝えられた? 鳥羽・伏見の戦い」講師:長南伸治氏(上山城学芸員) 会場:上山城郷土資料館 この文書には「上方大変之儀ハ三日は土州薩州負、彦根松山負、會津勝之由…」(訳:慶応4年1月3日の京都の戦況は、土佐藩と薩摩藩が敗退し、彦根藩と松山藩も敗退し、会津藩は勝利したとのこと…)な …

続きを読む>

永山一郎美術作品集『記憶の棲む場所』刊行

夭折の作家・永山一郎 美術作品集『記憶の棲む場所』(A4判正寸/全54頁/無線綴じ/カラー・モノクロ混在/発行所:LEGENDS)が、このたび、9月に開催される「永山一郎の世界展」(会場:遊学館展示ホール)に先駆けて刊行された。 https://syoshi-sai.com/2013/07/04/《永山一郎の世界展》開催決定/ 油彩画をはじめ、水彩画、ドロー …

続きを読む>

水の出ない蛇口

小学生の頃にはまだ家の中に井戸があり、自分でもポンプを手で漕いだ記憶がある。昭和30年代初頭、ご飯を薪釜で炊いていた時代のことである。その井戸の名残りは、今は電動ポンプにスタイルを変えているが、庭木に撒水するための大事なツールとして現役で活躍している。 水源の月山湖寒河江ダム付近豪雨のため、水の濁りがひどく、浄水システムがダウン。上山市などへの給水がストップ …

続きを読む>

歴史を〈研究〉する困難

仙台市博物館に勤務されている栗原伸一郎氏(上山市出身)より「戊辰戦争における諸藩対立構図の再検討ー奥羽列藩同盟をめぐる政治状況を中心に」という論文をいただいた。正直、アカデミズムに対してこれまでぼんやりと抱いていた自分なりの偏見や誤解の半分が消失した感じを受けた。「半分」というのには理由があって、栗原氏の責任ではまったくない。まだ権威や地位にあぐらをかいて先 …

続きを読む>

go top