2014年、J2リーグ 第8節 VSロアッソ熊本戦ホームゲームを観戦して来て、久しぶりにモンテディオ山形について書いてみたくなった。結果は1:2で負。通算成績2勝3分3敗、第15位という成績である。
前奥野監督がめざした攻撃的サッカーを継承しつつ、課題だった守備を安定させ〈優勝をめざす〉とした石﨑信弘監督だが、残念ながら、早くも暗雲が立ちこめ始めている印象が強い。
まず、ゲームを観戦していて感じるのは、選手たちのしどろもどろ感だ。分かりやすくストレートに表現してしまえば〈楽しそうにサッカーをやっていない〉ということだ。それが観てる側にはっきりと伝わってくる。仮に言い過ぎだとしても、少なくともスタンドで観戦しているわたしにはそう映る。たとえばパスを出す方も、受ける方も、なぜか足もとで、相手ディフェンダーに詰められいかにも窮屈そうなのだ。選手同士の距離感もイマイチだし、ダイナミックにスペースに走り込む躍動感もほとんどない。サイドチェンジも少なく、現在的には総じて〈味のないモンテ・サッカー〉になっていると言える。ワクワク感もなく、組織的にどうやってゴールを奪うのか、攻撃の形もミーハーなわたしには見えない。昨シーズンに比べて、失点も目標どおりに減っているわけではない。大きく変わったことと言えば残念ながら攻撃力の低下、そう思える。
このままズルズルいかないことを祈るばかりだ。そして、石﨑監督がめざしている〈優勝出来る〉サッカーがどんなものか、早く見せてほしいものである。
入場者数は、いみじくも現在のモンテディオ山形のサッカーを如実に写し込んでいるのかもしれない。クラブが目標としている平均7000人には、今のところ遥かに及ばない……。
わたしにとって一番大事なことは観戦していて〈面白いサッカー〉であること。勝敗は時の運もあるので……。次に勝つこと(観ていて面白いサッカーが出来ていれば自ずと勝ち点3はついてくると思っている)、そして出来る事ならJ1に昇格することだ。それにしても前奥野監督のサッカーはリスキーだったが、観ていて面白かったなぁと早くも溜息をつく、そんなミーハーなファンのわたしがいるのである。