図書館散策〜ミライエ(長岡市)

10月22日・23日の2日間、怪しい天候になってしまいましたが長岡市を中心に巡ってきました。長岡市といえばご存知のように歴史ファンにとって河井継之助や小林虎三郎、山本五十六といった人物を輩出したまちとしても知られています。 連泊した宿では魚沼産「コシヒカリ」と、初めて「新之助」とネーミングされた米を味わってきました。「コシヒカリ」の食味に似ていて、夏の猛暑に …

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わが国の「近代化」及び「尊皇(勤王)」研究の現況。

標題の2項は、幕末史の展開について深掘りする場合の最重要なテーマである。近年、『消された「徳川近代」明治日本の欺瞞』や『真説幕末動乱史~狂気の勤皇思想がもたらしたもの』や『小栗上野介抹殺と消された「徳川近代」〜幕臣官僚がデザインしたもう一つの維新』などのユニークな幕末維新論を次々と上梓し続けている原田伊織氏の健筆ぶりには目を見張るものがある。氏の筆力は言うま …

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混迷の出羽戊辰戦争 ⑵ 新庄藩

■ 新庄藩の同盟離反:常葉金太郎著『新荘藩戊辰戦史』大正12年刊から 「明治維新の動乱は新日本の隆運を打開したる国史上の一大関節にして、我が旧新庄藩また此戦役に参与して東北の舞台に於て枢要なる役割を演ずるの光栄を有したりき。」 これは最後の新庄藩主戸澤正實の孫にあたる戸澤正己が『新荘藩戊辰戦史』に寄せた序文の一節である。旧藩主の当主戸澤正己が文学士常葉金太郎 …

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混迷の出羽戊辰戦争 ⑴ 秋田藩

■ 仙台藩士11人の斬殺 1868(慶応4)年7月4日夜、秋田藩に派遣されていた仙台藩使者の志茂又左衛門以下11名は、秋田藩士22名の襲撃を受け斬殺され、五丁目橋のたもとにその内6名の首が晒されるという事件が起きる。 詳しく辿ってみると、佐賀藩の策士前山清一郎の奇策、つまり奥羽鎮撫総督九条道孝らが仙台で幽閉されていた際、これを奪還するため「九条道孝総督と、秋 …

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幕末回遊記〜新発田市編

友人から「近頃ブログの投稿がないね」との指摘を受け、そういえば…ということで久しぶりにアップするのは、天井に貼った金箔の総重量が11kgとも言われている贅を尽くした大倉喜八郎の別邸「藏春閣」と、その瀟洒な世界とは真逆と言ってもいい「新発田藩 足軽長屋」。 大倉喜八郎(大倉財閥中興の祖)は幕末に膨大な富をなし、渋沢栄一らと共に、帝国ホテル、帝国劇場などの設立に …

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勝沼精之允・ます、そして勝沼精蔵

◐とても身近な幕末の話◑ 幕末の動乱期は、多くの藩において藩論が割れ、混沌とした状態にあったが、館林藩も例外ではなかった。現在から見れば、薩摩・長州・土佐・佐賀を中心とした倒幕目的の展望無きクーデターであったわけたが、渦中にあっては、その本質をなかなか見通せるものではなかったのだろう。我が国の近代化は倒幕後に始まったという強引な史観も、官軍教育のなかで刷り込 …

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ちょっと(いや、かなり)恐い話

 幕末の闇は理解を越えてしまうくらい深いと言うしかないようです。  わが国の初代首相伊藤博文は1909(明治42)年10月26日、吉林省浜江庁ハルビン駅で大韓帝国藉の独立運動を推進する活動家安重根(アン・ジュング)に襲撃され死亡しました。親日家としても知られていた安重根ですが、大韓帝国との関係においては残念ながら日韓併合へと道を開いた伊藤博文は、侵略の元凶い …

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謎めいた記憶〜故・片桐繁雄さんの話〜

かつて幕府の巡見使に随行して天明8年(1788)山形を訪れた文人古川古松軒(1726~1807/『東遊雑記』等紀行文著者)は、久保手から花川の西、谷柏から長谷堂周辺一帯に広がる紅花畑の光景をみて感動したと記している。 さて、時代は移ろい幕末戊辰戦争のときの話だ。その美しい長谷堂城跡の麓に代々住まいしていた片桐家のご先祖にまつわるエピソードである。祖父から父に …

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雲井龍雄「討薩ノ檄」全文の大意

討薩檄 薩摩は、最初攘夷を主張して、幕府の開国を貶めて批判していたのに、自分が権力を握ると開国を主張し始めた。なんの一貫性もなく、当初攘夷を主張していたのは自分の野望を遂げるためであった。この罪を問わなくてはならない。 日本には、海外からの危機はあるといっても、日本固有の制度や歴史がある。しかるに、薩摩が専制権力を握ってから、あまりにも急激で無理な改革を推し …

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凄い本が出ましたね。

注目!『孝明天皇の毒殺説の真相に迫る』 仙台在住の医師・橋本博雄氏が孝明天皇病死(痘瘡)説を、医学的な視点から完全に否定する論文を著し、それに着目した直木賞作家の中村彰彦氏は近著『孝明天皇の毒殺説の真相に迫る』(2023年8月25日刊:中央公論新社)において、その論文を紹介しながら、孝明天皇に置毒(薬湯にヒ素を混入)した女官を追っている。 氏は以前にも『幕末 …

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