ピンチ・ヒッター岩井、背番号なし

今年の「吉田大八忌」(6月18日:天童市/観月庵にて開催)における講話の予定は、本間勝喜氏による「幕領の庄内藩預り地」と「2万3千俵」の問題ということで、庄内藩が「朝敵」にされた理由とその謎を解くものになる予定でした。しかし本間氏の家庭の事情により、実現が難しくになってしまいました。(興味津々でしたのでほんとうに残念!)代わりの講師の方をさがす時間的な余裕もないということで、観月庵の矢吹住職と先生の間に入って調整をしていた責任上、小生が代役をつとめることになってしまいました。

ピンチ・ヒッター岩井、背番号なし。

もう一週間しかありませんので、あらたな準備はとてもできません。そこで、「花燃ゆ」や「龍馬伝」のオーププニングを華々しく飾った「黒船来襲」にまつわる話をしようと思っています。幕府は「黒船来襲」の50年も前から海外列強の情報収集を本格的に開始していたことや、アヘン戦争以降はさらに詳細に集め、有力大名に対策方の検討を申し渡していたこと。さらに、実はペリーはいきなり浦賀に来たのではなく、琉球を経て、久里浜に来たこと。そして久里浜が砂地で船が着岸できなかったので幕府が久里浜から浦賀へと誘導したというのが史実だったこと等々をお話しさせて頂こうと考えております。

つまり、「黒船来襲」のショッキングなイメージ、江戸城内外の混乱ぶりは、攘夷運動で列強とドンパチをやってしまった、武力倒幕を果たしのちに新政府を樹立した勢力(薩摩・長州)が、自らの過去の失態を隠すため、逆に幕府の無能ぶりを誇張して印象づける必要にせまられたがゆえに作り上げた苦肉の話なのである。そんなことをピンチ・ヒッター岩井、背番号なしは、お話ししようと思っています。

関心のある方は参加自由のようですので、観月庵(天童市 妙法寺/023-653-2496)までお問い合わせ頂けたら幸甚です。講話の後、宴会もございます。参加費が2,000円となっているようです。

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