1,000年後を見据えて……

極私的な緊急アピール◎一人の小市民のささやかな危惧とミニマムな希い。

一昨日(2015/11/13)フランスで起こった悲しい事件を受けて、対抗・報復の終わることのない不毛な連鎖を断ち、人間の智恵のすべてを動員し、世界の全ゆる宗教、全ゆるイデオロギーの対立を、根源的に止揚しうる《新たな世界システム》の構築へむけて着手するよう、世界の良識ある指導者たちに希うものである。

誰もが信じて疑わないように、もし、今もなお人間が「考える葦」でありつづけているのなら、このテーマについてすみやかにかつ不退転の決意をもって立ち向かい、その証明に挑まなければならないのではあるまいか。そのターニング・ポイントに立っているのではないのか。

人間の危機的状況は日々進行し、それを押しとどめる術も見当たらない。気づかれないまま、無意識的に対抗・報復の循環にオートマチックに滑り落ちて行くような状況だ。このメビウスの輪の悪しきドグマを打ち破り、危機を超克し得ない限り、わたしたちに穏やかな未来が訪れることはないように思えて哀しい。

世界の良識ある指導者は、1,000年後を見据え、報復ではなく親和へ、模索のエネルギーを集中して欲しいものである。そう舵を切り返して欲しいと切に願うものである。

 

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