佐藤幸子新著『ありのまゝ記』 四六判 186頁 糸かがり上製本 定価/1,300円(税別)
〝あら玉の 宿の捧げし命とも〟
昭和26年創業(日本の宿古窯ー編集者註)以来70年 、ゼロからの出発だった私が大勢の皆様からの支援を受け 育てられてきました。そこには与えられた運命を生かす出 会いが数々ございました。これらを讀賣新聞の〝インク壷 〟という欄に書き、エッセイとして17年も掲載して頂き ました。
思い返せば私が20代の頃、経営に行き詰まり訪ねた東 京駅のJTB中村支社長より大きな格言を頂いた。それは 「目標を持ちなさい」、一つは手の届かない程の大きな夢 を持つこと。もう一つは自分の足もとを確かめて歩くこと 。この二本のレールを走れば決してぐらつくことはない。 その行動の第一歩が、「アメリカを見なさい」でした。5 5年も前のディズニーランドだった。そこにはレジャー産 業にとって大駐車場は欠かせない、無ければ大ホテルには なれない、などの格言が秘められてあった。
以来、決断を迫られるたびにその思いが原点となった。
水道もない、電話もない。電気でさえこの宿まで。あと は真っ暗闇の山の宿。先ず足もとから。
思いついたのが、この土地の伝統を生かすこと。すべて は原点に返り、それらをアイディアとして「創造は力なり 」の思いを叶えることだった。
いま卒寿を迎え、私の2代目、3代目も後継ぎとして新 しい経営をめざして頑張っている。若い社員も、私を支え てくれた社員も心からお客様の喜びを自分の喜びとしてい る点、尊いものとして受けとめている。「あとがき」より著者の佐藤幸子さんは御歳91。曰く「この本はわたしの 終活です」。そう仰りながらもすこぶる元気、そして滑舌 もしっかりされていて驚きです。小生なんかよりよほどポ ジティブな感じを受けます。古窯の売店にて販売しております。
思い返せば私が20代の頃、経営に行き詰まり訪ねた東
以来、決断を迫られるたびにその思いが原点となった。
水道もない、電話もない。電気でさえこの宿まで。あと
思いついたのが、この土地の伝統を生かすこと。すべて
いま卒寿を迎え、私の2代目、3代目も後継ぎとして新
急告:大変申し訳ありません、現在日本の宿古窯は臨時休 業中とのことですので至急購入希望の方は八文字屋書店( 県内全店)にてお求めください。