「やまがた好古酔連」デビュー

過日(1月31日付)、当ブログで紹介させていただいた「やまがた好古酔連(こうこすいれん)」が、八文字屋書店発行の季刊雑誌「やまがた街角」《春》号(通巻68/3月1日発行)にてデビューを果たした。連載第一回目として平成上山藩兵法方・田中大輔氏による論考「山形城下の寺社金融〜聖天への祈りと利益〜」。残っている古文書(一次資料/「二尊ノ内一尊ノ浴油日記」や「大聖天 …

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アスリートたちの憂鬱

ソチ・オリンピックもいよいよ大詰め。さまざまな種目で、アスリートたちは最高のパフォーマンスを実現すべく必死に競技に挑んでいる。素直な気持ちで観戦すればテレビの画面からでも純度の高い感動は確実に伝わってくる。一回限りの勝負が、4年間かけた努力の総決算、その表現の唯一の場であるという、私たちが味わうことなどとても出来ないプレッシャーに挑む勇姿。その重圧とアスリー …

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庄内藩はなぜ「朝敵」か

鳥羽・伏見騒乱の後、慶応4年1月10日に新政府が「朝敵リスト」を公示したが、そのとき庄内藩は征討の対象=「朝敵」に該当してはいなかった。しかし、その後いつしか庄内藩は「朝敵」の烙印を押され、実際に天童藩・山形藩・上山藩などの諸藩に「庄内藩」征討戦への派兵命令が奥羽鎮撫総督府より出され、ついに慶応4年4月24日早朝、清川口(現山形県東田川郡庄内町清川)にて奥羽 …

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〈土寇〉という表現

〈元禄時代〉から〈幕末〉まで上山を統治した藤井松平氏の、三河時代から、つまり初代藤井松平利長の代からの歴史を調べていたら、見なれない言葉に遭遇した。 豊臣秀吉の命令によって関東への国替えを強いられた徳川家康の移動に伴って、松平一族(徳川の旧姓は松平)は関東へと大移動したわけだが、14松平氏のひとつに数えられる藤井松平氏も、2代・信一(のぶかず)を当主として、 …

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「やまがた好古酔連」

「やまがた好古酔連」がまもなく誕生する。古文書というと、にょろにょろ文字で誰にでも簡単に読めるものではない。熟練したお年寄りしか関われない専門性のきわめて高い聖地、そんなイメージが強い。だが、近々公の場に出現する「やまがた好古酔連」は20代後半から30代前半の平均年齢20代後半の古文書解読者集団なのである。 スターティングメンバーは、長南伸治氏(公益財団法人 …

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真冬の快晴

太平洋側ならいざしらず、日本海側、しかも奥羽山脈の麓に位置しているわが上山市。今朝は雲ひとつない晴天だった。冬季ではめったにないことである。放射冷却のせいか、冷え込みは厳しかったが、昼過ぎになってあたかも春を思わせるような陽気。実にいいものだ。気持ちまで穏やかになってくる。 幸い今年の上山は積雪が少なく、暮らしに余計な負担をかける要素は例年より少ない。しかし …

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2月の「まち塾」企画について

第13回「まち塾」は来る2月8日(土)午後7時より、成蹊学習塾において開催されます。 講師に観音寺住職・鎌上宏氏をお招きして「湯の上観音堂」の歴史や信仰と地域住民との結びつきなどについてお話し頂きます。 参加料は資料代・お茶代として300円となります。 ふるってご参加下さい。 お問い合わせは、成蹊学習塾023−673−2232(棚井)まで。

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早寝、早起き。

朝4時ともなると目が覚め、おもむろにパソコンのパワーボタンに手が伸びる。書きかけの原稿をいじったり、ネットサーフィンしたり、その日の予定をイメージしたりして過ごすことになる。朝食が済むと7時15分には事務所に出発。夕方、帰宅すると夕飯。ぼんやりテレビを見たりしていると夜9時頃には睡魔が襲ってくる。こんな日常だが、自分としてはけっこう快適なリズムだと思っている …

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『日本浪漫派批判序説』のこと

文芸批評家・橋川文三氏がかつて著した『日本浪漫派批判序説』が、いまの状況の中で、あらためて意味をもってきているような気がする。ヘイトスピーチといわれる行動が話題になり、閉塞した気分を在日外国人にむけた汚い排外的な言動でぶちまける、そんな暗い心情がふつふつと生起しているからだ。文学史で語られる「日本浪漫派」と、一部の過激なヘイトスピーチ運動を混同してどうするの …

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遅ればせながら「年越しそば」

ネットで「年越しそば」を検索していたら、その由来について書いたサイトがかなりの数あった。 そのなかから引用してみると…… 1)そばは長く伸びるので延命長寿や身代が細く長くのびるようにと願う、形状からきた説。   「寿命そば」「のびそば」などとも言う。   場所によってはそばに限らず、細長いものならなんでもいいという所もあります。 2)金銀細工師が散らかった金 …

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