「金曜寅さん」小感

毎週金曜、夜7時から、‘WOWOWシネマ’で「金曜寅さん」と題し、「男はつらいよ」シリーズの全作品を放映し続けている。それぞれの作品が、リアルタイムで映画館上映されているときには、まったく観たいとも思わなかったが、それなのに今観るとそれがなかなかいい。とりわけ、寅次郎がモノローグ風に、かつドラマチックに情景を語ってみせる定番のシーンは秀逸だ。語られている人や …

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人物像の〈虚〉と〈実〉

今月末に刊行される「やまがた街角」春号(通巻第64号/八文字屋書店発行)に、片桐繁雄氏が「最上義光の人間像」と題して「〜書かれてきた《虚像》と史料から見えてくる《実像》〜」という興味深い論考を寄せてくださった。ぜひ手に取ってお読みいただきたいが、片桐氏がその稿を書く動機となったもののひとつに、学問研究に関するモラルの問題が底流しているように思えてならない。例 …

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「まち塾」通信−4 4月の企画

4月の「まち塾」の企画が決まりました。  期 日:4月13日(土)午後7時より  講 師:冨士重人氏(「旅館・彩花亭時代屋」オーナー)  テーマ:「かみのやま温泉・開湯555年にあたって」 史実としては、月秀上人のことも含めて、まだまだ調査研究が必要な「かみのやま温泉の起源」ですが、当市としては今年を「開湯555年」として、さまざまな記念行事の企画をすすめて …

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吉田寅之助・異聞、など

原田伊織著『明治維新という過ち』(毎日ワンズ刊)は、まったく新しい維新史の視座を提起している一書である。全編衝撃的な論考なのだが、なかでも「吉田松陰というウソ」には驚かされる。これまで常識であるかのように思い込んできた「吉田松陰像」は、実は明治になってから山縣有朋(狂介)が創作した物語=虚像だというのである。 まず、史実として「松下村塾」は「吉田松陰」が作っ …

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血は大義より重し

奥羽越列藩同盟を突然離脱し、新政府軍側についた久保田藩(秋田藩)討伐に向かった同盟軍(仙台・米沢・山形・天童・上山・新庄)。しかし、慶応4年(1868)7月11日の未明、その同盟軍にさらなる悲劇が襲いかかる。及位(現在の真室川町旧及位/のぞき)において、その最後尾に布陣していた新庄軍が一転、新政府軍に内応、同盟軍を追撃することとなる。北は秋田軍、南は新庄軍に …

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バーゲンブック。

八木書店から届く「新本バーゲンブック」の目録を眺めるのは楽しい。だが、想像するに、きっと出版社にとっては辛い状況なのだろう。新本が定価の半値前後、本によっては3分の1近いものもリストアップされている。以前『北越戊辰戦争史料集』(稲川明雄編/新人物往来社)を半値以下で購入し、味をしめた。そしてこのたびは、「言語にとって美とはなにか」「共同幻想論」「心的現象論序 …

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蔵王連峰、絶景なり。

よく晴れた昨日と今日、蔵王連峰がくっきりとみえた。南北に連なる全景をパノラマのように眺められる日は、そうあるものではない。そして、ここ上山、斎藤茂吉記念館付近からの眺望は、これまた格別なのだ。竜山からザンゲ坂、そして熊野・刈田岳にかけた連峰の曲線は、とりわけ美しい。しかも全山真っ白の雪。稜線に際立つ色彩のコントラストは、雪の白色と穹の蒼色がせめぎあっている証 …

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「まち塾」通信−3 予定と変更

「まち塾」2月〜3月の企画(確定分)は下記の通りです。ふるってご参加ください。 第3回 2月 9日(土)テーマ「かみのやまの残したい建築物」 講師:酒井信一郎氏(一級建築士) 第4回 2月23日(土)テーマ「養蚕業のこと」        講師:木村久一氏(養蚕農家) 第5回 3月16日(土)テーマ「〈上山〉という地名について」 講師:新関昭男氏(「地名伝説」 …

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「八重の桜」寸感

第1回から第3回目までの放映をみて思ったことを少々。その1、黒船来襲について、定番のように《驚き》の情景として描かれるが、当時、海岸沿いではアメリカの捕鯨船が既に幾度となく姿を見せていたこと等を考えるといかにも大仰なのではないか。ましてや天保13年(1842)、幕府はすでに「外国船打払令」を廃止し、遭難した船に限り補給を認めるという「薪水給与令」を出し、開国 …

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ジェフ・ベックの魅力

最近、車の中で好んで聴くのはジェフ・ベック。それも「ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ」としてリリースされたライヴ盤。ベックに抜擢された女性ベーシストのタル・ウィルケンフェルドの音もセンス抜群。大好きなウェザーリポートのベーシストであるジャコ・パストリアスを彷彿とさせる。 本題はジェフ・ベックのギターテクニックだが、一音一音、意表をつき迫ってくる。おお …

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