10月13日、いつでも行けそうに思っていながら今まで果たせずにいた一件、その一つの課題を解消する事ができた。上京の折、台風情報を気にしながら上野公園に立ち寄り、ついに彰義隊士の墓参りをすることができたのである。 彰義隊戦死者の遺体は、新政府軍を憚り放置されたままであったものを、三ノ輪円通寺の仏磨和尚と寛永寺の御用商人の三河屋幸三郎が戦死者供養の官許を受けて上 …
続きを読む10月13日、いつでも行けそうに思っていながら今まで果たせずにいた一件、その一つの課題を解消する事ができた。上京の折、台風情報を気にしながら上野公園に立ち寄り、ついに彰義隊士の墓参りをすることができたのである。 彰義隊戦死者の遺体は、新政府軍を憚り放置されたままであったものを、三ノ輪円通寺の仏磨和尚と寛永寺の御用商人の三河屋幸三郎が戦死者供養の官許を受けて上 …
続きを読む2013年に発表された本間勝喜氏の研究「慶応4年庄内藩の村山郡『預地』支配(上)」は、桁外れにすぐれた研究だ。それは、これまでの通説を覆す画期的な仕事で、驚きに値する。この論考を読む限り、奥羽鎭撫総督府、仙台藩、天童藩、吉田大八の関係性のみならず、幕府が庄内藩に与えた7万4千石の「預地」をめぐるこれまでのいっさいがっさいの通説は根拠のないものであったというこ …
続きを読む昨日(9月28日)、公益財団法人上山城郷土資料館主催の「史跡巡り〜上山三十三観音(2-後期)」に参加し、二十二番札所の「中生居観音」〜三十三番札所「北町観音」、それに番外の「久保手村観音」と観て廻って、自分が上山のことについて何も知らないことを再認識することとなった。 そこで、ツアーの目的とは直接関係ないのだが、二十九番札所「小倉村観音」と三十一番札所「芦の …
続きを読む大正末期に上山市内で刊行されていた「ふたば」と「朱鳥(あかみどり)」という詩歌雑誌をめくっていて驚いた。これまで目にしたことも耳にしたことも無い「川英治」という詩人の存在を知ったからである。 十数冊、両誌合わせてトータル頁数では200頁超の誌面にわずか2篇の作品を残しているだけの詩人だが、その表現のクオリティの高さが光る。 断言はできないが、「ふたば」「朱鳥 …
続きを読むモンテディオ山形は9月10日(水)、現在J1第2位のサガン鳥栖を破り、天皇杯ベスト8へ。 スタメンを大幅に変え、あまり出場機会の無い選手を起用したことがいい方に出たように思う。やはり選手のモチベーションが高かったのだろう。とくにボランチの位置に入った日髙慶太選手のプレーが光っていた。大胆にスペースに出すパスは、モンテディオ山形に再三チャンスをもたらし、結果、 …
続きを読む調べものの必要から初めて宮城県図書館に行ってきた。泉インターひとつ手前のETC専用出口からすぐの丘陵地帯にあり、いろんな意味で贅沢な、あたかも森に囲まれた憩いの空間といってもいい魅力的な施設であった。 目的の調査においても、カウンターにおける相談、資料の照会、類似あるいは関連資料の紹介と、いずれにおいても親切であった。文献資料はもちろん、マイクロフィルムに収 …
続きを読む天童織田藩中老・吉田大八といえば、時に「勤王」の代名詞のような存在として語られる。だが、それは明らかに一面的な捉え方に過ぎず、大八の実像を矮小化してしまいかねない表現である。それを裏付ける貴重な資料がある。佐々木忠蔵著『勤王家吉田大八先生』「第14章」より、下に転載してみる。関心をお持ちの方はぜひ目を通して頂きたい。鳥羽・伏見の騒乱後、徳川慶喜と松平容保につ …
続きを読むNHK・BS世界のドキュメンタリー選「ヒトラー:権力掌握への道」をみた。正直、ショックだった。 ヒトラーについてはさまざまな書物で雰囲気だけは理解していたつもりだった。しかし、小生のヒトラー理解は無知に等しいものであった事がわかった。ナチによる一党独裁の体制を確立する前の1933年、つまり連立政権時代、首相に指名されたヒトラーが議会で演説している映像と音声が …
続きを読むNHK連続テレビ小説「花子とアン」で、ヒロインの親友葉山蓮子として登場して注目を集めている柳原白蓮。大正3美人の1人で、歌人としても活躍した人物として知られている。 そんな彼女は昭和30年(69歳のとき)、「白鳥会」という女性の集いに招かれて来形していることが、この度、旧家長谷川家(山形)に残っていた1枚の写真から明らかとなった。9月1日発行の「やまがた街角 …
続きを読む当市月岡公園にある芭蕉句碑の建立年月(日)が明らかとなった。 初出誌「月刊かみのやま:161号(9月)」参照。9月5日アップロード予定。 これまで『上山文学散歩』(上山市教育委員会刊)および『やまがたの文学碑』(山形放送刊)で、曖昧に記述されていたが、このたび天童市在住の郷土史研究家の斎藤隆一氏によって新資料が翻刻され、新事実が明らかとなった。一足先に概要だ …
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