まったく新しい視座から、驚きに満ちた幕末維新論を展開されている原田伊織氏の新著が刊行され、さっそく購入。前著『明治維新という過ち』の改訂増補版である。 「史実を知ろうとする場合には、細心の注意が必要である。近年は誰もが一次資料だ、二次資料だと騒ぎ立て、一次資料というだけで無条件に信じ込む単純さが幅を利かせているが、私はもともと、書き物だけが資料だとは思ってい …
続きを読むまったく新しい視座から、驚きに満ちた幕末維新論を展開されている原田伊織氏の新著が刊行され、さっそく購入。前著『明治維新という過ち』の改訂増補版である。 「史実を知ろうとする場合には、細心の注意が必要である。近年は誰もが一次資料だ、二次資料だと騒ぎ立て、一次資料というだけで無条件に信じ込む単純さが幅を利かせているが、私はもともと、書き物だけが資料だとは思ってい …
続きを読む闘病中だった尊敬する神保亮さんがまさに年が明けた1月1日に逝去された。享年78とのこと。地域誌「やまがた散歩」が廃刊になり、「郷土の雑誌として何か創刊できないか」という八文字屋の社長五十嵐太右衛門さんの発案を受け、八文字屋本部で開かれた「やまがた街角」創刊準備のための第1回目のミーティング(2001年・春)ではじめて神保亮さんにお会いし、それから十数年、一方 …
続きを読む12月中旬から毎日のように雪が続き、元日の今朝も雪片付けからのスタート。なまった身体にはいい運動になるが、気分的には正直言ってやはり重い。 今年も午前中は上山城へ。「かみのやま三曲練習会」による恒例の邦楽の調べで正月気分を満喫。箏・尺八・三味線・十七弦という日常ではなかなか耳に出来ない楽器の演奏を一時間程拝聴することができた。普通の邦楽演奏会では「曲目の解説 …
続きを読む2014年9月19日付で簡単に紹介した「川英治」という詩人について、調査を終了しましたので結果を掲載しておきます。当時のブログには「川英治」の詩作品について2篇だけ残されていると記したが、その後さらに2篇の作品の存在が確認され、全4作品ということになる。 さて、上山には、大正末期から昭和初期にかけての詩人として、山形県における近現代詩の黎明期を担った代表的抒 …
続きを読む長文だが米沢藩士雲井龍雄(本名:小島龍三郎)が列藩同盟の士気を鼓舞するために著した檄文の全文を紹介したい。 初め、薩賊の幕府と相軋るや、頻に外国と和親開市するを以て其罪とし、己は専ら尊王攘夷の説を主張し、遂に之を仮て天眷を僥倖す。天幕の間、之が為に紛紜内訌、列藩動揺、兵乱相踵(つ)ぐ。然るに己れ朝政を専断するを得るに及んで、翻然局を変じ、百方外国に諂媚し、遂 …
続きを読むモンテディオ山形の豹変が始まったのはいつからだろう。ディフェンダーの怪我でやむなくシステム変更を強いられてからだったろうか? だとすれば監督の力量ではなく、なんらかの偶然が関与し、選手間の関係の最適化が図られたからということになる。なぜばら監督力なら、うまく機能している変更後のシフトをシーズン当初から採用していただろうからだ。 システム変更後、息苦しいほどの …
続きを読む一般論として「鳥羽・伏見の戦い」と表記されるが、私は「鳥羽・伏見の騒乱」と表記すべきだと考えている。次の資料に目を通して頂きたい。 公 前に朝延から軽装で私に上京しろということであった。軽装で行くなら残らず行けという勢いで、そこでなお上京しろという命令があったから、それを幸い、先供でござると言って出て来た。ところが関門があって通ることがならぬ。これは上京する …
続きを読む来年の話をすると「鬼が笑う」とよく言いますが、ひとつだけ遠慮なく大いに笑わせてあげたいと思います。 2015年1月25日(日)午後2時より、シベールの遅筆堂文庫にある図書館で「軽〜い話」をすることになりました。 我が家で見つかった古文書、とりわけ「江戸時代の7枚の名刺」に刺激され、好奇心が突然疾走を始め、アッという間に『幕末奥羽の閃火』という本を生んでしまっ …
続きを読む「ジャック・ブルース氏(英ロックバンド・クリームのメンバー)25日、長い闘病生活の末、英東部サフォークの自宅で死去。71歳。王立スコットランド音楽演劇アカデミーでチェロと作曲を学ぶが、ジャズ演奏を禁じられたため退学。1966年にクリームをエリック・クラプトンらと結成し、ボーカルやベースなどを担当、作曲も手掛けた。1968年の解散までに世界でのアルバム売り上げ …
続きを読む10月13日、いつでも行けそうに思っていながら今まで果たせずにいた一件、その一つの課題を解消する事ができた。上京の折、台風情報を気にしながら上野公園に立ち寄り、ついに彰義隊士の墓参りをすることができたのである。 彰義隊戦死者の遺体は、新政府軍を憚り放置されたままであったものを、三ノ輪円通寺の仏磨和尚と寛永寺の御用商人の三河屋幸三郎が戦死者供養の官許を受けて上 …
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