詩人石垣りんを思い出す

「節電」という言葉が、あたかも戒律のような響きをもって、私たち一人ひとりの暮らしの中に押し寄せてきている。まるで「欲しがりません、勝つまでは」の精神に近づいてきているようにも感じる。もちろん「無駄電」を推奨したい訳ではさらさらない。 ちょうど1973年に起こった第一次オイルショック(世界同時不況)の時もそうだった。詩人石垣りん(1920年〜2004年)は、そ …

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「BS歴史館」と「今夜はヒストリー」

どちらも好きで出来るだけみるようにしているが、それぞれ特色があり、受け止める脳の場所がどうも違うような気がしている。「BS歴史館」はどちらかというと新しく発見された史料などの考察を踏まえた構成になっており、「今夜はヒストリー」の方は疑うことなく従来からの定説に立脚しつつ面白可笑しくエンターテインメントふうに番組を仕上げている。歴史学の番組としてみればやはり「 …

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ことばの重さ・軽さ、そして責任

「責任はわたしがとります」と、いかにも格好良く発言している国の最高責任者だが、福島で起こってしまったことについては未だ何の責任もとっていないように私にはみえる。悲しいかな起こってしまったことについては置き去り、これから起こるかも知れないことについては責任を取るというのだ。これは大変な矛盾=言語的なトリックだと言わざるを得まい。しかも原発事故はいったん起こって …

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わがモンテディオ山形、ホーム初黒星

昨夜の湘南ベルマーレ戦は、終盤の猛追にもかかわらず、モンテディオ山形はホームでの初黒星を喫した。不可解なジャッジも多く、イエローカードも濫発され、山形には幻のゴールにされてしまった一撃もあった。スカパーの映像を観る限り間違いなく相手のファール(ハンド)で山形の1点が阻止されている。審判のレベルが問われるゲームではあったが、いずれにせよ奥野監督のコメントのよう …

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永山一郎詩集『地の中の異国』復刊の噂

昭和31年(1956)9月に刊行され、現在では「日本の古本屋」などのサイトでも入手困難、幻の詩集となっている『地の中の異国』が早ければ7月頃にも復刊されるという。著者の永山一郎は金山町有屋で生まれ、野間宏や奥野健男らに注目された表現者であったが、残念ながら昭和39年(1964)、志半ばバイク事故により29歳の若さでこの世を去っている。初期において韻文(詩)を …

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慶応4年(1868)6月16日、6月18日のこと

ほとんど知られていない事だが、慶応4年(1868)6月16日、輪王寺宮公現法親王が東武皇帝に即位し、奥羽に東日本政権(北方政権)が樹立、元号を「大政」(「延壽」説もあり)とした、とする資料がある。大正8年に藤嶋書店から刊行された『大館戊辰戦記』にそれを裏付けるような記述がある。また、同じく慶応4年6月18日には、庄内藩征討に出役していた新政府軍から離れ、奥羽 …

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面白い、モンテディオ山形。

今年のモンテディオ山形のゲームは観ていて楽しい。初戦ジェフ千葉には0−2と完敗だったが、それは千葉が初戦までチームをまとめあげ完成させてきたということであり、うまく言えないが、負けたとはいえその時からモンテディオ山形に「チームとしてののびしろ」のようなものを感じていた。クロスがあがるとペナルティエリアにたいてい3人くらいは飛び込んでくる。判断がおそくシュート …

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これはまだβ版です。

ようこそ、書肆犀のホームページへ。 いま着々と準備を進めております。完成版の正式アップは来週の18日頃になりそうです。 今後とも宜しくお願いいたします。 インデックスの「休憩室」を「ふっとひと息」にかえ、折々のコラム、随想などの掲載を予定しております。 出版に関することのみならず、いろんなジャンルの内容で掲載していきます。

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